
読書の価値 (NHK出版新書)
森 博嗣
NHK出版 / 2018-04-10
この本について
仕事のことや文章を書くこと、人との距離感みたいなものを考えていると、「もっとちゃんと考えられる頭になりたいのに、何から手をつければいいのか…」みたいなモヤモヤが出てきませんか。読む量はそこそこあるのに、経験として残っていない気がしたり、文章を書いても自分で読み返すと違和感だらけだったり。僕もずっとその繰り返しでした。 森博嗣さんの『読書の価値』は、読書を“努力目標”として語る本ではなく、思考がどう育つのかを淡々と説明してくれる一冊です。たとえば、人の教養は人間関係で形成されるように、読んだ本の“組み合わせ”でも作られていく話。あるいは、読んだ瞬間ではなく「意味がわかるとき」に初めて読めたことになるという感覚。さらに、文章力とは視点を切り替えられるかどうかで、時間を置いて読み直すと自分が別の人になれるから客観視できる、という指摘も妙に腑に落ちました。 全体として、読書や知識を“積む”ことより、それらが頭の中でどう結びつき、発想の源になるのかを丁寧に言語化してくれます。自分の専門から少し離れたところへ足を踏み入れる意味も、この本を読むと自然と理解できるはずです。 自分の考える力を静かに耕したい人に向いている本です。読書に少し行き詰まりを感じているときほど、効きます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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