
GREAT BOSS(グレートボス) ―シリコンバレー式ずけずけ言う力
キム・スコット and 関 美和
東洋経済新報社 / 2019-03-01
この本について
仕事で人に何か伝えるたびに、「これ、ちゃんと伝わってるのかな…」「言いすぎたかな…」みたいなモヤモヤが残ることがあります。褒めるのも難しいし、指摘となると余計に腰が引ける。相手との関係を壊したくない気持ちがある一方で、言わなきゃ前に進まない場面も多いんですよね。 この本が面白いのは、「言う側のスキル」より前に、「まず自分が批判される側に立つ」というところから始めている点でした。部下に率直に言ってもらうことで、自分の癖や伝え方のズレが見えてくるし、相手が指摘を受ける時の感覚も体で理解できるようになる。そうすると、自分がフィードバックする時の言葉選びもかなり変わるんです。また、褒めるにせよ叱るにせよ、抽象論ではなく「誰が・何をして・それがなぜ良いか/良くないか」を具体的に伝えることの重さが、実例つきで腹に落ちます。 もうひとつ個人的に効いたのは、「合わせにいく褒め言葉」は逆効果になりやすいという話。相手は意外なほど細かく見ていて、ちょっとした違和感から信頼が揺らぐことがある。だからこそ事実を集めて、背景ごと理解したうえで言葉にする。その手間を惜しまないことが、人間関係の土台をつくるんだと感じました。 上司とか部下とか関係なく、「率直に話したいのに、傷つけたくない」という気持ちでよく立ち止まってしまう人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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