
社会を変えるには (講談社現代新書)
小熊英二
講談社 / 2012-08-17
この本について
最近、「みんな自由になってきてるのに、誰の言うことも誰も聞かないし、自分だけ置いていかれてる気がする…」みたいな感覚を口にする人がほんとうに増えました。仕事でも地域でも、以前のような“われわれ”がつくりにくい。自分が悪いわけでもないのに、関係がどんどん薄まり、お金や制度だけが前に出てくる。そのもやもやをどう扱えばいいのか、僕自身ずっと迷っていました。 この本は、そういう感覚を「個人の気分」ではなく「社会の変化」としてとらえ直す視点をくれます。貨幣がどんなときに必要になるのか、組織が緩むと何が起きるのか、なぜ“みんなで決めた”と思える場が力を持つのか。抽象論ではなく、実際の行動や人間関係の変化として語られるので、自分の生活に照らして読めます。そして、社会を変えるといっても大きな理論で一発逆転する話ではなく、いろんな道具を状況に応じて組み合わせる方法が紹介されていて、そこが妙に腑に落ちました。 「社会について考えたいけど、難しい理論に振り回されるのはしんどい」という人にちょうどいい距離感の本です。自分の感じていた違和感が、どこから来ているのかを一度ていねいに整理したい人には、とても静かに効きます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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