
知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利 (日本経済新聞出版)
野中郁次郎, 戸部良一, 河野仁, and 麻田雅文
日経BP / 2019-11-01
この本について
仕事でも組織でも、「これでいいのか」と迷ったまま判断してしまうことがあります。特に過去の成功パターンに無意識で寄りかかっていると、状況が変わっているのに同じ打ち手を続けてしまって、あとからズレに気づく…そんな感覚、僕もよくあります。 『知略の本質』が面白いのは、戦史という大きな題材を扱っていながら、そこで語られている失敗や成功が、僕らの普段の仕事の悩みにそのまま重なるところです。例えば、戦略を言葉として語れないと組織に理解されないことや、現場に近い人ほど新しいスクリプトを生み出せること。あるいは、直感だけでも分析だけでも足りなくて、その行き来の中で意思決定が磨かれていくこと。どれも抽象論ではなく、実際の戦いの中でどう作用したのかが描かれているので、自分の判断の癖や、チームで起きている見えない摩擦に気づきやすいです。 結局のところ、「戦略とは目的の明確化であり、信頼であり、言葉であり、人である」という十の命題は、何か特別な才能の話ではなく、状況に応じて自分の考え方や行動を更新できるかどうかの話でもあります。過去のパターンからなかなか抜け出せない人や、チームの意思決定をもう少しましな形にしたいと思っている人には、噛みしめながら読める一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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