
さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる
エックハルト・トール, あさりみちこ, and 飯田史彦
この本について
最近、頭がずっと動きっぱなしで疲れてしまうことがありませんか。仕事の〆切や将来の不安が浮かんできて、今やっていることに集中しているつもりなのに、気づけば過去の後悔や、来週の心配ばかり考えてしまう。僕自身も、思考が止まらず「ずっと何かに追われている感じ」が抜けませんでした。 この本が面白いのは、「考えすぎてしまう原因」を、努力不足でも性格でもなく、“思考と自分をくっつけすぎている状態”として説明してくれるところです。いま悩んでいる問題の多くは、出来事そのものではなく、思考がつくり出す過去と未来への執着から生まれている、という指摘が妙に腑に落ちました。たとえば、皿洗いや手洗いのような何気ない行動でも、身体が感じていることに意識を戻すだけで、不思議と余計な緊張がほどけていきます。僕がいちばん効いたのは、「思考を止めようとしなくていい。ただ“いまにいない”と気づくこと自体が前進」という視点でした。完璧さを求められないのが救いです。 大げさなスピリチュアル本ではなく、日常の“余計な苦しみ”を減らすための実践的な観察法として読むとしっくりきます。こういう話に抵抗があっても、「気づいたら頭が暴走しているタイプ」には静かに刺さるかもしれません。
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