
希望の国のエクソダス (村上龍電子本製作所)
村上 龍
この本について
仕事でも日常でも、「この国の仕組みって、なんでこんなに変わらないんだろう」と感じる瞬間がけっこうあります。口では“変化が必要だ”と言いながら、実際は誰も本気で動かない空気に巻き込まれて、自分の感覚のほうが間違っているのかも…と迷うこともあります。 『希望の国のエクソダス』は、そのモヤモヤを少しだけ言語化してくれる小説でした。抜粋が刺さった人は、おそらく「大人の論理が現実にまったく対応していないことへの違和感」や、「古い価値観に縛られる社会で生きる窮屈さ」に反応しているんだと思います。そして作中の中学生たちが、金融や“新しい信用”を自分たちで作ろうとする姿が、単なる反抗ではなく“視点を変える”行動として描かれているのが印象的です。彼らの挑戦は必ずしも美談ではないし、リスクもある。それでも、既存の枠に収まらない思考を許してくれる余白があります。 全体として、この本は「壊れかけた社会で、自分の感覚をどう扱うか」を考えたい時に役立ちました。正解は提示されないけれど、閉塞感の正体を少し外側から眺められるようになる。そんな距離感の変化が得られます。 今の言語や価値観の枠組みに違和感がある人に、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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