
ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ (ハヤカワ文庫NF)
マーク・チャンギージー and 柴田 裕之
この本について
人と接しているとき、「なんでこんなにも色の感じ方が違うんだろう」とか、自分の感覚そのものをうまく言語化できなくてモヤっとすることがありませんか。見えている世界は同じはずなのに、微妙にズレるあの感じ。仕事でも日常でも、認識の差がすれ違いにつながってしまうことがあって、僕もずっと悩んでいました。 この本は、いわゆる「色彩の知識」ではなく、人間の目がどんな目的で進化してきたのかを丁寧に解きほぐしてくれます。自分の肌が“無色”に見える理由や、他人の表情のわずかな変化を読み取れる仕組みを知ると、感覚のズレが「自分だけの問題」ではなく、生物としてのデザインに根っこがあるとわかってホッとします。さらに、文字の形がなぜ今の形に落ち着いたのか、読めるとはどういう状態なのかまで説明されていて、ふだん当たり前に使っている視覚が急に立体的に感じられました。世界の見え方が変わるというより、「自分がどう見ているか」を一段引いた視点で扱えるようになる本です。 感覚の違いで相手との距離がふと生まれてしまう人、あるいは自分の認知の癖をもう少し丁寧に理解したい人にはとても刺さると思います。自分の“目”を道具として扱える感じがして、読んでよかったと思えました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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