
戦略の創造学―ドラッカーで気づき デザイン思考で創造し ポーターで戦略を実行する
山脇 秀樹
NTT出版 / 2012-05-15
この本について
仕事の方向性を考えるとき、「そもそも自分たちは何をやりたいんだっけ」「何を基準に判断すればいいのか」が曖昧なまま走ってしまうことがあります。デザイン思考に興味はあるけど、結局どう意思決定につなぐのか分からないまま迷子になる感覚、僕もずっとありました。 この本がよかったのは、デザイン思考を“便利な発想術”として扱うのではなく、もっと手前の「ビジネスの軸足を決める」段階から丁寧に扱ってくれるところです。顧客観察やインタビューの姿勢も、テクニック以前に「何を見ようとしているのか」を問い直させてくれます。特に、すでに起こった変化や人間の行動をじっくり観察して、そこから未来のビジョンをつくるプロセスは、戦略と創造がようやく一本の線でつながる感じがありました。 読んでいると、差別化やイノベーションを「新しい意味づくり」として捉え直せるので、値下げ競争に巻き込まれがちなプロダクトでも、別の視点が持てるようになります。極端なユーザーを観察する意味や、購買の瞬間をどう捉えるかなど、現場にそのまま持ち込める視点が多いのもありがたいところでした。 自分の事業やプロダクトの方向性について、もう一段深く「何を大事にするのか」を考えたい人に静かに刺さる本です。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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