
職業、挑戦者―澤田貴司が初めて語る「ファミマ改革」
上阪 徹
東洋経済新報社 / 2020-05-22
この本について
仕事をしていると、「現場がしんどそうなのはわかるけど、自分の立場で何ができるんだろう」とか、「上に行けば行くほど、現場の声が遠ざかっていく気がする…」みたいなモヤモヤが出てきませんか。組織の議論がいつの間にか“机の上の話”だけになってしまい、気づけば何を直すべきかすら見えなくなる。僕自身、そこにずっと違和感を抱えてきました。 この本が面白いのは、澤田さんが「現場第一主義」をきれいごとではなく、“戦略そのもの”として語っているところです。いい報告より悪い報告を歓迎する姿勢とか、足し算で増えすぎたルールを全部壊しにいく判断とか、上層部の内紛を避けるためにまず自分が圧倒的に働くという覚悟とか…。抽象的なリーダー論ではなく、組織が本当に変わる瞬間がどんなものかが生々しく描かれています。僕は「課題は見えなければ解決できない」という一文がずっと頭に残りました。 読んでいると、現場に足を運ぶとか、目標を一度言語化し直すとか、今日からできる動きがいくつも見つかります。大げさじゃなく、自分の仕事の“見方”が少し変わる本です。特に「現場と経営の距離感に違和感がある人」には静かに刺さると思います。 現場を理解しないリーダーは会社を壊す――この断言の裏にある具体的な行動が知りたい人には、確かに読んでおく価値があります。
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