
本の世界をめぐる冒険 NHK出版 学びのきほん
ナカムラ クニオ
この本について
本を読んでいて「結局、自分は何を求めているんだろう」と立ち止まること、ありませんか。紙か電子か、速読か熟読か、情報は追いきれないし、読んだそばから忘れていく。そんなふうに、本との距離感が揺れる時期って誰にでもあると思います。僕もまさにその途中にいて、この本を読んだ時に“あ、そもそも本って何だっけ”と視点を戻してもらえました。 『本の世界をめぐる冒険』は、本を歴史や素材から語る本…に見えて、実際には「本と人の関係を見直すための案内書」でした。例えば、パピルスを海綿で消してリサイクルしていた話や、印刷術の登場で“読む”が特権から日常になった流れを知ると、自分がいま本に感じている圧みたいなものがふっと軽くなるんですよね。また、ヒューマンライブラリーのように、人そのものを“本”として扱う取り組みがあると知ると、「読むって行為はもっと自由でいいんだ」と肩の力が抜けます。最後の「読んだあとに何をするかが大事」という一文は、読むスピードよりも自分の変化に意識を向けたくなる言葉でした。 本を“ちゃんと読まなきゃ”と思い込んで疲れている人、あるいは読書の意味を一度リセットしたい人にはすごく刺さると思います。情報に追われがちな今だからこそ、読書をもう一度、自分のペースで楽しめるようになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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