
息子のトリセツ (扶桑社BOOKS新書)
黒川伊保子
扶桑社 / 2020-10-30
この本について
子どもと向き合っていると、「これ、私の関わり方で合ってるのかな…」と立ち止まることが多いですよね。特に息子となると、気持ちの動きが読み切れず、こちらの声かけが届いているのかもよく分からないまま、毎日が過ぎていく感覚があります。 この本は、そんな曖昧な不安に、脳の仕組みという“地図”を一つ渡してくれる感じがありました。 印象的だったのは、息子の「やる気」や「安心感」が、母親の言葉や距離感に大きく左右されるという話です。例えば、いってらっしゃいとおかえりだけは穏やかに伝えることが、彼らの原点を安定させ、外の世界に踏み出す力になるというくだり。日々バタバタしていると忘れがちですが、今日からでもできそうな小さな工夫でした。また、欠点をゼロにしようとせず、長所とセットで受け止めるほうが伸びるという視点も、余計な「矯正モード」をそっと外してくれます。 さらに、男の子が「対象に夢中になる脳」を持っているという説明は、なぜ急に世界に没頭するのか、なぜ部屋の“自分のスペース”を大事にするのか、いくつもの行動と結びついて腑に落ちました。叱る・育てる以前に、まず仕組みを知るだけで、こちらの気持ちの迷いが少し整う感覚があると思います。 息子との距離感に悩んでいる人、言葉が届かないように感じている人には、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
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