
フェミニズムはみんなのもの: 情熱の政治学
ベル・フックス and 堀田碧
この本について
最近、フェミニズムの話題を耳にするたびに、「結局どこから考えればいいのか分からない」とか、「立場によって言っていることが全然違う…」とモヤっとすることが多いんですよね。自分の中にも性差別的な思い込みが残っている気がするし、でもそれをどう扱えばいいのかまでは整理できない。そういう時期にこの本を読んで、かなり視界がクリアになりました。 いちばん刺さったのは、性差別を「誰か悪者を決めて叩く話」ではなく、私たち全員が気づかないうちに支えてしまっている仕組みとして捉えているところです。例えば、女性同士でも家父長制的な価値観を内面化してしまうことがあるし、階級や人種でフェミニズムの受け取り方や必要度がまったく変わるという指摘は、盲点をつかれたような感覚でした。さらに、男性もまた家父長制で傷ついているという視点は、状況を対立構造だけで見る癖をほぐしてくれます。 フェミニズムが「特権的な場だけで語られがちだった」という歴史も丁寧に書かれていて、なぜ話が噛み合わないのか、その背景を理解できるのが救いでした。私自身、この本のおかげで「自分の立場から見えていなかった前提」がいくつもあることに気づけました。 自分の中のモヤモヤを放置したくない人、あるいは「フェミニズムを敵か味方かで語るのに疲れた人」にほど、静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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