
やめる時間術: 24時間を自由に使えない全ての人へ
尾石晴
この本について
最近、自分でもよく分からない「使徒不明時間」に気づいてモヤっとすることが増えました。5分スマホを見るつもりが気づけば20分経っていたり、ひとつの作業をしていたはずが別のことを調べていたり。小さな“蒸発”が積み重なると、1日の終わりに「今日もやりたいことに届かなかったな…」と落ち込むんですよね。 この本が面白いのは、時間を増やすテクニックというより、“引き算の難しさ”そのものを扱っているところです。スキマ時間を埋めるのではなく、頭のエンジンを何度もかけ直す分断を減らすこと。朝の支度を細かく観察して、ストッキングを履く2〜3分の奥にある「冷え」や「むくみ」といった本当の負担に気づくこと。こういう具体的な視点の変化が、じわっと効いてきます。自分でも気づいていなかった「やらなくていいこと」の正体が見えてくる感じです。 さらに響いたのは、“三つの眼”で時間を見る話です。1日、1年後、10年後の自分にそれぞれ問いかけると、続けるべきことと手放すべきことの境界が変わっていきます。朝活は続かなかったのに、ヨガは10年続いてきた理由が腑に落ちて、「自分の選ぶ基準」を持つことの大事さを実感しました。 「時間の使い方が下手なんじゃなくて、優先度のつけ方に迷っているだけかもしれない」と思える本です。忙しいのに“やったらいいこと”ばかりに振り回されている人に、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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