
クリエイティブ・ラーニング
鈴木寛、岩瀬直樹、今井むつみ、市川力、井庭崇
この本について
「教える側にまわった瞬間、こっちが焦って“正しい答え”を急いで渡してしまう」。仕事でも子育てでも、そんな場面が続くと、相手の成長を止めている気がしてモヤモヤします。自分でも学び直したいのに、うまくいかない。この本は、その行き詰まりの理由を丁寧に言語化してくれました。 一番刺さったのは「人は自分の経験の上にしか理解を積み重ねられない」という視点です。わかっていたつもりでも、つい“説明すれば伝わる”と思い込みがちで、実際は相手が試してつまずいて、作り直して、ようやく意味が定着していく。このプロセスそのものが学びだと改めて腹落ちしました。また、子どもの喧嘩や試行錯誤のような一見遠回りに見える行動にも、発達上の重要な機能があるという指摘は、日常の見え方をかなり変えてくれます。 さらに、四つのP(Project、Passion、Peers、Play)が揃ったときに学びが自走するという話は、仕事のチームづくりにも直結しました。最初から完成像を求めるのではなく、小さく試して手探りで前に進む。その環境を整えることが“教える”よりずっと大事なのだと、ようやく腑に落ちた感覚があります。 「相手の学びを急がせてしまう自分に疲れている人」に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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