
ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略 (講談社現代新書)
廣瀬陽子
講談社 / 2021-02-17
この本について
国際ニュースを見ていると、「結局いま世界で起きていることって何が本質なのか…」みたいなモヤモヤが溜まってきませんか。軍事的には小競り合いに見えるのに、裏側では国同士の駆け引きが桁違いに進んでいる気がする。でも、その全体像が自分の頭の中でつながらない。僕もずっとそんな状態でした。 この本は、ロシアの「ハイブリッド戦争」という考え方を軸に、軍事・外交・サイバー・民間組織までを一枚の戦略として扱う発想を丁寧にほどいてくれます。PMCが国家の“知らぬ存ぜぬ”を可能にしてしまう構造とか、同盟のジレンマを突いて関係を揺さぶるやり方とか、ニュース単体では見落としがちな動きが線としてつながっていく。特に「離婚なき便宜的結婚」と表されるロシアと中国の関係は、表層的な“仲良し”では説明できないリアルがあって、国際政治の見え方がだいぶ変わりました。 読み終えると、国際ニュースがただの“事件の羅列”ではなく、誰が何を狙い、どんなコストでどんな利益を取りにいっているのかを想像しやすくなります。個人的には、曖昧な不安感が「どこに注意を向ければいいのか」という地図に変わった感じがしました。 世界の動きの“裏側の論理”を整理したい人には、とても刺さる一冊だと思います。
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