
RPAで成功する会社、失敗する会社
大西 亜希
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2021-07-20
この本について
RPAを導入しようとすると、最初にぶつかるのって「何から手を付ければいいのか」とか「これ、本当に効果あるのか?」みたいな、言葉にしづらい不安だと思うんです。現場もシステム部門もそれぞれ事情があって、結局だれも全体像をつかめないまま進んでしまう。気づけば、ヒアリングだけで何十時間も溶けていく…そんな話、僕のまわりでもよく聞きます。 この本が良いのは、RPAを「ツールの問題」として切り離さず、人・組織・運用の視点まで含めて具体的に描いてくれているところです。例えば、事業部門主導で小さく始めた方がうまくいく理由や、削減した時間をどう活かすかが効果に直結すること、そして“野良ロボ”みたいな地味だけど致命的なリスクをどう防ぐかまで書かれていて、自分の現場に重ねやすいんですよね。特に「RPAは新入社員に仕事を教えるのと同じ」という説明は、実際の運用をイメージするうえでかなり腑に落ちました。 読んでいて思ったのは、RPAって結局「人間がどんな仕事に時間を使うべきか」を考え直すプロセスなんだ、ということです。業務の棚卸しを丁寧にやれば、自動化の可否に関わらず、仕事の質そのものが変わっていく。そのリアルな感触が、この本にはあります。 現場とシステム部門の間で板挟みになっている人や、「RPAを入れたけど全然うまく回らない」と感じている人には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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