
武器としてのヒップホップ (幻冬舎単行本)
ダースレイダー
幻冬舎 / 2021-12-08
この本について
日常が妙に停滞して見えたり、混乱が起きるとすぐ心が持っていかれたり、そういう自分にうんざりすることが僕もよくあります。秩序立てて考えたいのに、現実はいつも予想外で、何が正解なのか分からない。その感覚を抱えたまま進むのってけっこうしんどいですよね。 『武器としてのヒップホップ』は、その「混乱がしんどい」という前提そのものを少し揺らしてくれる本です。カオスは失敗でも例外でもなく、むしろ最初から世界のデフォルトだという視点に触れると、物事の受け取り方がガラッと変わってきます。たとえば、何気ない行動が歴史を変えるかもしれないという考え方は、日常の細かな選択にもう少しだけ熱を与えてくれるし、「間」に魔が宿るという話は、余白を怖がらずに使うための小さな勇気になります。そして、秩序よりも流れを感じ取り、その中で自分のビートを打ち込むという姿勢は、仕事でも人間関係でも応用できる感覚でした。 この本は、きれいに整った思考よりも、生きている現場で起こる揺れに向き合いたい人に向いています。混乱と折り合いをつけるのではなく、混乱の中にしかない可能性を拾いにいく。そのための態度を、ヒップホップの歴史や実践を通して示してくれる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの46%が集中しています。
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