
シン・君主論 202X年、リーダーのための教科書
冨山 和彦 and 木村 尚敬
日経BP / 2022-01-07
この本について
仕事の判断で迷うときって、「今の自分の考えは本当に妥当なのか」「過去の成功体験をなぞってるだけじゃないか」と不安になることがあります。特に人を動かす立場になるほど、合理と情理のあいだで揺れる瞬間が増える気がします。僕自身、そこを曖昧にしたまま突っ走って後悔したことが何度もあります。 この本が面白いのは、単に「リーダーは強くあれ」とか「歴史に学べ」といった話ではなく、実際にどんな場面でどう判断がぶれるのかを、生々しい形で突いてくるところです。たとえば「最善だけでなく最悪のシナリオまで描けるか」とか、「人は外見と結果で判断する」という視点は、現場での意思決定の癖を容赦なく浮かび上がらせます。また、「愛されるより恐れられる方が統治は安定する。ただし憎まれてはいけない」という古典的な教えを、今の組織でどう扱うかという読み替えも腑に落ちました。 一言でいうと、リーダーの“心の逃げ道”を塞いでくれる本です。劇的に人が変わる魔法は書いてありませんが、判断を先送りしがちな人や、感情の扱いが苦手な人にはじわじわ効きます。新しい役割を任されて「自分なんかでいいのか」と不安になるタイプの人には特に刺さると思います。
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多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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