
共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界 (河出新書)
宮田裕章
河出書房新社 / 2020-09-28
この本について
最近、「自分の働き方や生き方が、どうしても“経済合理性”のレールに乗せられている気がする」という話をよく聞きます。仕事では数字、社会ではGDP、気づけば“測りやすい価値”のほうに合わせて自分を削ってしまう感じ。僕も同じモヤモヤをずっと抱えていました。 『共鳴する未来』が面白いのは、そこで無理に前向きになれと言うのではなく、「そもそも価値の土台そのものが変わりつつある」という視点を静かに示してくれるところです。石油のような奪い合う資源から、共有できるデータへ軸が移ると、社会の設計そのものが変えられる。誰かに合わせて最適化された人生ではなく、自分の生き方を先に置き、その上で社会にどう関わるかを選べるかもしれない。読みながら、社会の話をしているはずなのに、自分の日常の選択がふっと軽くなる瞬間がありました。 特に、データが“信頼”を基盤にした共有財だという指摘は、仕事でも人間関係でも同じだなと感じます。奪い合う前提の世界では摩耗するばかりだけれど、信頼を起点にすればまったく違う価値が生まれる。その変化をどう生きるかを考える本でもあります。 社会の大きな話と、自分の足元の暮らしがどこかでつながっている気がしている人に刺さると思います。
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