
「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か (集英社新書)
久保(川合)南海子
集英社 / 2022-08-17
この本について
推し活って、好きなはずなのにときどき「なんで私はこんなに振り回されてるんだろう」とか、「この熱量ってどこから来てるんだろう」とか、ふと立ち止まる瞬間があります。推しを応援しているだけなのに、気持ちが大きく揺れたり、誰かと語り合うと急に世界が鮮明になったり。その理由が言語化できなくて、モヤモヤすることもあります。 この本は、その“モヤりポイント”を、認知科学という視点でそっと照らしてくれました。二次創作でなぜ世界が広がるのか、応援という行為がどうして対象の魅力を底上げしてしまうのか、そして「推し」と自分の間でほんとうに起きているのは何なのか。読んでみると、あの感情の動きが単なる思い込みではなく、「自分が世界に意味を投射している」というごく人間らしい営みなんだと腑に落ちていきます。誰かと推しを語り合うと気持ちが軽くなる理由も、コミュニティが共有する“見えない物語”が存在していると知ると説明がつくんですよね。 推し活をしているのに、どこかで自分を客観視してしまう人。行為と気持ちの関係をうまく整理できない人。そんな人に特に刺さると思います。読んでみると、自分の熱量の正体が少しだけ言葉になるので、「ああ、これはちゃんと理由があったんだ」と前より落ち着いて推しに向き合えるようになります。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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