
推し、燃ゆ (河出文庫)
宇佐見りん
河出書房新社 / 2020-09-10
この本について
ときどき、自分の生活がうまく回らない理由がうまく言葉にできなくて、ただ「重たい」という感覚だけが残ることがあります。人との距離のとり方が分からなかったり、家にいるだけで体力を使ったり、支えにしているものが揺らぐと一気に世界が崩れる気がしたり。そういうときに、何を拠りどころに生きていけばいいのか迷う人は多いと思います。 『推し、燃ゆ』は、その迷いをごまかさずに描き切ってくれる作品でした。推しを追うことが救いにもなるし、ときに自分を壊しかねないほど深いものにもなる。その揺れ幅を、表面的な「オタクあるある」じゃなく、生活の手触りとして書いてくれるので、自分の中の言語化できなかった痛みのかたちが少しだけ見えてきます。推しと自分の声が重なる瞬間の心の動きや、家族との距離感が日に日に積もっていく感覚など、一見小さな描写が「わかる」と思えたところが多かったです。 特に、何かに全身で寄りかかってしまう自分を責めがちな人には刺さると思います。依存と救いの境界線をきれいに整えず、そのままの姿で置いてくれる物語なので、「弱さを抱えたままでも生きていい」と静かに肯定されたような気持ちになります。極端な結論に連れていかないところも好きでした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
目次
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





