
国際秩序(上) (日経ビジネス人文庫)
ヘンリー・キッシンジャー and 伏見威蕃
日経BP 日本経済新聞出版 / 2022-12-05
この本について
仕事でも日常でも、自分の判断がどこまで「状況を見られているのか」不安になることがあります。目の前のタスクだけならなんとかなるけれど、長期で物事を考えるとなると一気に視界が狭くなる感じです。国同士の動きなんて別世界の話に見えるけれど、実はそういう視点が欠けると、足元の判断もぶれやすいんですよね。 『国際秩序(上)』を読んで強く感じたのは、国家単位の意思決定の背景を知ると、自分の思考の幅が一段広がるということでした。たとえば、秩序は押しつけではなく「育てるもの」だという指摘は、そのままチーム運営にも通じますし、短期の反応に振り回されず長期のストーリーを組み立てる姿勢は、どんな立場でも避けて通れません。また、各国が「自分たちの利益」を中心に動いているリアリズムを理解すると、相手の行動を人格ではなく構造で捉え直せて、変な感情的消耗が減ります。 決めつけの教訓ではなく、歴史の積み重ねから「こういう見方もあるのか」と手触りのある視点をもらえる本です。目先の仕事の判断軸を整えたい人、遠い世界の話を自分の生活に落とし込むのが好きな人には特に刺さると思います。
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