
メンターになる人、老害になる人。
前田康二郎
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2024-07-26
この本について
年齢を重ねるほど、人に教える場面が増えるのに、自分の伝え方や立ち位置にモヤモヤすることってありませんか。指摘しただけなのに相手が不機嫌になったり、逆にこちらが「また余計なこと言ったかも」と落ち込んだり。自分はメンターになれているのか、それとも気付かないうちに老害側に寄っているのか…この境界が本当に曖昧なんですよね。 この本は、その曖昧さを攻めずに整理してくれます。印象的なのは、単に「教え方」ではなく、まず相手との関係のつくり方が具体的に語られているところです。最初に許可を取ってから指摘する話や、自分の不機嫌を自分で回復する姿勢、違いを否定せず受け入れるという考え方など、どれも明日からの現場で静かに効きます。また、年下の上司と年上の部下のように、お互いにメンターになり得る関係をどう成立させるかも丁寧に示されています。 読んでいると「相手を変える前に、自分の立ち方を少し調整するだけで、人間関係はこんなに軽くなるのか」と思えてきます。誰かを導く立場にいながら、同時に自分も戸惑っているような人にこそ刺さる一冊だと思います。
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