
裸眼思考
荒木博行
かんき出版 / 2024-09-19
この本について
仕事で相手の言葉がうまく受け取れなかったり、判断が雑になっていたりして、「自分ってこんなに思い込み強かったっけ」と落ち込むことがあります。焦って目的ばかり意識していると、目の前の人の表情や体の感覚みたいな小さなサインをまるごと取りこぼしてしまうんですよね。 『裸眼思考』は、そういう“見えているつもり”の癖をやさしくほぐしてくれます。特に刺さったのは、自分がどんなレンズをかけて物事を見ているのか自覚すること、そして一度そのレンズを外してみる姿勢の大切さでした。過去の知識に引っ張られず、感覚器官の動きに意識を向けると、相手の声のトーンや身体の微細な反応が、少しだけ違う意味を持って聞こえてくる瞬間があります。さらに、怒りや答え急ぎが知覚を鈍らせる理由が具体的に語られていて、感情を抑え込むというより、「問いの前で立ち止まる」ための実践として腑に落ちました。 自分の内側の声を拾うには、ノイズから離れて一人で深く潜る時間が必要だという話も現実的で、無理なく取り組めます。外の世界だけでなく、自分の身体が発している微細なサインにも耳を澄ませることで、判断の質が変わっていく感覚がありました。 「最近、観察しているつもりが、ただ反応してるだけかもしれない」と感じている人に静かに届く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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