
「分かった!」と思わせる説明の技術 知識ゼロの相手にも伝わるようになる本
佐々木 真
翔泳社 / 2025-08-29
この本について
説明の場面になると、つい「ちゃんと全部伝えなきゃ」と肩に力が入ってしまうことがありますよね。相手の反応が薄いと不安になるし、専門用語を避けて噛み砕くほど「これで正しいのかな」と迷う。僕も仕事で説明を求められるたびに、相手の理解度が読めずに空回りしていました。 この本が効いたのは、「難しいことは、簡単かつ正確には伝えられない」と最初に割り切らせてくれたことです。正確さを一度手放して、まずは理解度を20%から50%へ上げるところまで連れていく。その後で必要なら詳細に進めばいいという考え方に変わるだけで、説明の負担がかなり軽くなりました。また、相手の理解度を想定より10%低く見積もるという視点も刺さりました。自分が初めてその知識を知ったときの状態を思い出すと、どこでつまずきやすいかが急に見えてきます。 さらに大きかったのは、「説明はおもてなし」という位置づけです。知識を全部出し切るのではなく、相手が今なぜそれを聞くのか、どう役に立つと思えるのかを先に整えてあげる。これを意識するようになってから、説明の前に何を削って、何を渡すかの判断がしやすくなりました。 専門外の人に話すときに毎回しんどくなってしまう人、自分の説明が「難しい」「分かりづらい」と言われて落ち込んだ経験がある人には、かなり実感を伴って効く本だと思います。
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