
殺し屋の営業術
野宮有
講談社 / 2025-08-29
この本について
営業の仕事をしていると、「自分の価値ってどこにあるんだろう」とか、「ロープレを重ねても結局うまくいかない日が続く」とか、地味にしんどいタイミングが何度も来ますよね。人と向き合う仕事ほど、自分の弱さが透けて見えてしまう感じがして、私もよくそこでつまずきます。 『殺し屋の営業術』はタイトルこそ物騒ですが、中身はかなり地に足の着いた“人間の動き方”の話が多いんです。たとえば、営業の才能を「継続力」「外面」「空虚さ」という三つに分けて語る場面がありますが、自分に足りないものを突きつけられるというより、「ああ、そうやって割り切っていいんだ」と思わせてくれる視点でした。あと、顧客が本当に求めているものとして何度も出てくる「安心」という言葉。ここに刺さる人は多いんじゃないでしょうか。扱う商材に関係なく、結局そこに行き着く感じ、私も日々実感します。 さらに、相手の名前を呼ぶとか、まず全肯定するといった小さな技術が物語の中で生々しく描かれています。理論としては知っていても、実際にどう効くのかを“場面”で見ると、明日からの商談で使える形に変わるんですよね。 営業がしんどくて、「結局うまくいく人と何が違うの?」と感じている人には特に刺さると思います。タイトルにびびる必要はなくて、むしろ営業を続けていくための現実的な気づきが詰まった一冊でした。
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