
AI時代になぜ英語を学ぶのか (文春新書)
町田 章
文藝春秋 / 2025-11-20
この本について
英語って、結局どこまで学べばいいのか分からないまま続けてきた人、多いと思います。AI翻訳がここまで進んだ今ならなおさらで、「もう機械に任せればいいのでは?」という気持ちも正直ありますよね。でもその一方で、AI任せにしたときに妙にしっくりこない“違和感”を感じた経験もあるはずです。 この本は、その違和感の正体をていねいに言語化してくれます。日本語と英語の語順の差が生むタイムラグの話はまさにそれで、翻訳の制度じゃなく、言語そのものの構造が持つ“どうしても埋まらない間”があるんだと分かると、AIでは届かない領域がまだ確かに残っていると実感します。また、英語を「話せる・話せない」の二択にしてしまいがちな思考をほぐしてくれるのも大きいところで、単語ひとつ知るだけで世界の見え方が少し変わる、その小さな変化にちゃんと価値があると気づかせてくれます。 さらに、日本語がもともと持っている“他者も自分と同じように考えているはず”という前提や、英語が“結果”を言語化し、日本語が“過程”を言語化するという違いを知ると、普段の自分の思考の癖まで浮き彫りになります。外国語を学ぶ意義って、結局そこにあるんだなと腑に落ちる瞬間が多い本でした。 英語力そのものより、「自分の認識の枠を一度見直したい人」にしっくり来る一冊だと思います。
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