
ファシリテーター養成講座
森 時彦
この本について
会議のあとに「結局、何が決まったんだっけ…?」とモヤモヤすること、けっこうありませんか。自分が議論に参加しているつもりでも、気がつけば場の空気に流されていたり、逆に自分ばかり話してしまったり。進んでいるようで進んでいない感覚に、ずっと悩んでいました。 『ファシリテーター養成講座』は、その行き詰まりを少しだけほどいてくれた本でした。たとえば、目的と成果物を切り分けるだけで議論がぶれにくくなることや、原因追及より事実の共有を先にするだけで場が落ち着くこと。さらに、ファシリテーターが「自分で解を出す人」ではなく「触媒でありプロセスに集中する人」だと気づくと、無理に場を動かそうとしなくてもよくなる。逆算タイマーのような小さな仕掛けでも、会議の質が驚くほど変わることにも驚きました。 何より刺さったのは、「人は自分で気づいたことしか動かない」という前提に立っている点です。納得には情報だけでなく背景が必要で、そこまで含めて共有の設計をする。理想論ではなく、現実の職場で起きがちな混乱をどう扱うかが淡々と書かれているのがありがたかったです。 会議や議論の場に立つと、つい答えを出そうとしてしまう人や、「みんなが気持ちよく話してくれればいい」と思いながら空回りしがちな人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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