
脳からストレスを消す技術
有田 秀穂
サンマーク出版 / 2008-12-25
この本について
仕事でも人間関係でも、気づかないうちに「なんであんなに疲れるんだろう」と立ち止まる瞬間があると思います。相手のために動いたはずなのに報われない感じがしたり、自分のストレスがどこから来ているのかすら分からなかったり。僕も同じで、結局“心の扱い方そのもの”を知らないまま大人になっただけなんだろうな、と思うことがよくあります。 この本が面白いのは、ストレスを「気合い」でなんとかしようとせず、脳の仕組みと日常の行動を結びつけて説明してくれるところです。たとえば、泣くとスッキリするのはただの気分の問題ではなく、脳がストレスからリラックスへ切り替わるスイッチが入っているからだ、とか。あるいは、相手を思いやる行動が自分の癒しにつながるのは、共感脳の働きが関係しているからだ、とか。どれも「そういうことだったのか」と腑に落ちる感覚があります。さらに、呼吸や姿勢のような小さな習慣がセロトニン神経を整えて、平常心や爽快な目覚めにつながるという説明も、実際の生活に落とし込みやすいです。 僕自身、“自分の苦しさをそのまま抱えたままでも、できることがある”と少し思えるようになりました。感情に振り回されている気がする人、理由の分からないしんどさが続いている人には、とても静かに効く本だと思います。
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