
哲学的な何か、あと数学とか
飲茶
二見書房 / 2018-02-28
この本について
仕事でも人生でも、目の前のことに実用性ばかり求めてしまって、「こんな遠回りして意味あるのかな」と焦る瞬間ってありますよね。効率よく答えが欲しいのに、そもそも何を追えばいいのか分からなくなるというか。自分もよくその迷路に入り込むのですが、この本を読んだ時、そのモヤモヤにちょっとだけ風が通る感じがありました。 たとえば、数学者たちが300年かけて「5次方程式の解の公式」を探し続けた話。実用性があるかどうかより、「わからないものを前にして諦めずに向き合う」という行為そのものに価値がある、という視点にふれると、自分の停滞も少し許せるようになります。また、数学が“真理の積み重ね”ではなく、“記号の関係性の構造物”として考えられるようになった流れを知ると、正しさに固執しすぎていた自分の思考が、ほんの少しだけゆるむ感じがありました。間違えないことより、どう考えるかの土台を見直す時間になるというか。 結局のところ、この本が効くのは、役に立つかどうかだけで判断して疲れてしまった人だと思います。何かを探してぐるぐるしている最中でも、「その迷いごと、生きてていい」と言われているような安心感がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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