
メリットの法則 行動分析学・実践編 (集英社新書)
奥田健次
集英社 / 2012-11-16
この本について
人の行動を変えたい時って、つい「気合が足りないのかな」とか「なんであの人はこうなんだろう」と、相手の内面に理由を探してしまいがちですよね。自分のことでも同じで、「またやってしまった…」と気持ちだけを責めて堂々巡りになることが多いなと思います。僕もそこから抜け出せず、実際にどう動けばいいのかがずっと曖昧でした。 『メリットの法則』が面白いのは、内面をいったん脇に置いて「行動そのもの」にピントを合わせるところです。ビデオに撮れば誰でも同じように判断できるレベルの記述にこだわるので、曖昧な言い訳や解釈が入り込む余地がなくなります。そして、行動の直後に何が起きたかを丁寧に見ると、好子や嫌子がどう作用していたのかが急にクリアになる。叱られても長続きしない理由や、ケーキを食べてしまう理由が、感情論ではなく仕組みとして説明される感じです。 もうひとつ刺さったのは、「弱化」の副作用が具体的に書かれているところでした。相手が萎縮したり、関係がぎくしゃくしたり、自分が力を持つ側に回った時に同じことをしてしまう危うさまで含めて、現実の人間関係で起きがちなことばかりです。だからこそ、弱化に頼らずに行動を設計していく発想が、自分にも他人にも無理がない形で続けられるのだと思いました。 相手の行動をどうにかしたい人はもちろんですが、「自分の行動を変えたいのに空回りしている人」に特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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