
日本語の練習問題
出口 汪
サンマーク出版 / 2013-11-30
この本について
仕事でも日常でも、丁寧に話したつもりなのに「ちょっと距離を置かれた気がする」「逆に失礼だったかもしれない」と後から不安になること、けっこうありませんか。敬語って正解があるようでいて、実際は場の空気や相手との関係に左右されるから、うまく扱えないまま大人になったな…と感じることが僕はよくあります。 この本が面白いのは、単に正しい日本語を覚えさせるのではなく、「なぜその表現が生まれたのか」「その言い方だと相手にどう伝わるのか」という、人と人の距離感の話として日本語を扱っているところです。たとえば「ください」を乱用すると失礼に当たる理由や、「相手を高める敬語」と「改まる敬語」で関係性がどう変わるのかなど、日常のちょっとした場面にそのまま持ち込める視点が多いんですよね。嫌な態度を取らずに距離を示す方法や、敬語の過剰がむしろよそよそしさを生むことなど、読んでいて何度も「あ、これ自分がやってた」と思いました。 一流の文章に浸かるべき、という話も印象的で、たしかに本を読んでいる時だけ学んだつもりになっても、普段の言葉が変わらなければ意味がないなと反省しました。日本語を整えることって、人間関係の温度を自分で調整できるようになることなんだと、少し腑に落ちた気がします。 自分の言葉づかいに漠然と不安がある人、あるいは「距離の取り方」を言語化したい人に特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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