
駅をデザインする (ちくま新書)
赤瀬達三
筑摩書房 / 20150204
この本について
駅で迷ったり、人混みで前が見えずに焦ったり、「なんでこんなにわかりにくいんだろう」と思うことってありますよね。自分の注意力の問題だと思いがちですが、この本を読んでいると、実は空間側の設計や伝え方に理由があるんだと気づかされます。わたし自身、日常のストレスの多くが“理解できない状況に置かれていること”から来ていたんだなと実感しました。 『駅をデザインする』は、単に鉄道好き向けの本ではなく、「人がどうすれば安心して動けるのか」を具体的な事例で見せてくれます。ロンドンの路線図の話や、地上の風景が途切れるだけで人が不安を感じること、案内サインが本来の役割以上の負担を背負わされている現状など、どれも普段の生活にそのまま重なる視点ばかりです。自分が迷った理由を「気のせい」にせずに、仕組みのほうから理解できるのが大きな変化でした。 特に、自分と相手が同じ場面を共有できているかどうかで理解のしやすさが変わる、という話は、仕事でも人間関係でも同じだなと思います。駅のサイン計画という専門的なテーマを扱っているのに、読み終えると「わかりやすさって、けっきょく人への想像力なんだ」と腑に落ちます。 空間のストレスに敏感な人、あるいは「情報の伝え方」を仕事で扱っている人は、けっこう刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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