
世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方 ハーバード、Google、Facebookが取りくむマインドフルネス入門
荻野淳也、木蔵シャフェ君子、吉田典生
この本について
将来のために運動も勉強もしたいのに、目の前の仕事がいつも手一杯で、気づけば一日が終わっている。ちゃんと考えたいのに立ち止まれないまま、スマホやタスクに追い回されていく。そんな感覚に心当たりがある人には、この本の内容がすっと入ると思います。著者たち自身が同じ悩みを抱えてきたという前提もあって、無理に背中を押す感じがなく、現実的な視点で語られています。 読んでいて印象的だったのは、「自動操縦のまま走り続けると、大事な判断を誤りやすい」という指摘でした。いまの社会ではマルチタスクに引きずられがちですが、本が提案するのは派手なテクニックではなく、まず立ち止まること。そして、いま目の前の仕事や人にちゃんと注意を向け直すこと。その積み重ねによって、集中力や自己認識が静かに底上げされていく流れが、具体的なエピソードとともに描かれています。 また、リーダーシップの話も意外と生活に近くて、「聴く前に一瞬だけ踏みとどまる」「伝える内容をしぼる」といった、すぐに実験できる行動が多いのも良いところです。複雑な状況を複雑なまま受け取りつつ、判断の質を落とさないための土台づくりとして、マインドフルネスがどう機能するのかが、過度に理想化されず語られています。 仕事と自分の時間のバランスにずっと悩んでいる人、気づくと日々に飲まれてしまう人に刺さる一冊だと思います。
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