
たった一通の手紙が、人生を変える
水野敬也
ミズノオフィス / 2015-11-28
この本について
人に気持ちを伝えたいのに、メールやチャットだとどうしても言葉が薄くなる…そんなモヤモヤを抱えることが、僕はよくあります。とくに大事なお願いやお礼ほど、文字にした瞬間に軽く見えてしまって、「これで伝わるのかな」と不安になるんですよね。 この本を読んで面白かったのは、手紙という昔ながらの手段が、ただの礼儀ではなく、人との距離をちょうどよく整えてくれる“技術”として描かれていたことでした。直筆で三つ折りにして封をする、という細かな作法だけじゃなく、相手の立場を想像して文章を組み立てるプロセスそのものが、自分の思考をゆっくり丁寧に整えてくれるんです。感謝の手紙を書いたあとに胸が温かくなる、という話もありましたが、これはやってみると本当に実感できます。 個人的に一番刺さったのは、謝罪でも依頼でも、相手を“敵”ではなく、同じテーブルにいる相手として扱う姿勢が文章力を決める、という視点でした。うまく書くコツより前に「どう向き合うか」が重要で、その態度が文章ににじむんだと気づかされました。 人との関係を大きく変えたいわけじゃないけれど、今よりもう少しだけ丁寧にやり取りしたい人にはしっくりくる本です。
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