
TED TALKS
クリス・アンダーソン and 関 美和
HarperCollins / 2016-05-03
この本について
人前で話す場になると、急にうまく言葉が出なくなることがあります。準備したはずなのに緊張で全部吹き飛んだり、相手の反応が固くて焦ったり、自分の話が本当に価値があるのか疑いたくなったり。僕も似たようなモヤモヤをずっと抱えたまま仕事をしてきました。 『TED TALKS』が面白いのは、「プレゼンの技術」を教える本というより、聞き手とつながるための“人としてのふるまい”を丁寧に扱っているところです。たとえば、笑いは絆の証だと捉える姿勢や、相手の世界観から話を始める重要性。あるいは、弱みを見せる時にも境界線があること。こういう視点って、誰かに言われるまで気づかないまま過ごしがちですが、実際の会議や説明の場ですぐ生きます。また、好きなエピソードをあえて削る話や、信頼できる人に率直なフィードバックを求める姿勢など、実務的だけど刺さる部分が多いです。 特に、「知識は押し込めない。相手の中に芽を出す形で渡すしかない」という考え方は、説明に苦手意識がある人ほど救われるはずです。上手く話そうと力むよりも、目の前の相手が受け取りやすい形に整えることに集中する。これだけで会話の空気が少し変わります。 自分の話が本当に伝わっているか不安になる人、あるいは大事な場面で言葉が固くなりがちな人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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