
ダボス会議に見る 世界のトップリーダーの話術
田坂 広志
東洋経済新報社 / 2014-05-01
この本について
人前で話すたびに、うまく言葉を選んだつもりなのに、相手の反応が読めなかったり、こちらの緊張が全部伝わってしまった気がして落ち込むことがあります。話し方のテクニックを学んでも、結局は場に飲まれてしまう。あの「自然体で話すって何なんだろう」というモヤモヤは、けっこう根深いものだと思います。 この本が面白いのは、話術を“技”として扱う前に、「どんな立場で語っているのか」「聴衆とどう向き合っているか」という、もっと静かな部分に光を当てているところです。読者が保存していた抜粋にも多かったように、言葉の重さに耐える体力とか、聴衆から返ってくる無言の反応の読み取り方とか、そういう“表に出ない動き”が丁寧に描かれています。実際、場に呑まれるか、場を呑むかは、この目に見えない部分でほぼ決まるんだろうなと腑に落ちました。また、同じ話を何十回しても初めて語るように向き合う姿勢や、聴き方そのものを技として鍛える視点は、日常の会議や1on1でもすぐ試したくなります。 ただ派手なスピーチ術ではなく、自分の内側の揺れと向き合いながら話す人ほど刺さる本です。話すことに自信がないまま立ち止まっている人に、静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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