
たった一言で人生が変わるほめ言葉の魔法
原 邦雄
アスコム / 2016-12
この本について
人と話していて、「ちゃんと向き合っているつもりなのに、距離が縮まらないな」と感じることがよくあります。相手のために言ったつもりの言葉が、なぜか空振りしたり、逆に気をつかわせてしまったり。自分でも理由がよく分からないから余計モヤモヤするんですよね。 この本がすっと入ってきたのは、ほめることを技術としてではなく、「相手が大事にしているものを一緒に大切にする姿勢」として描いていたからです。結果ではなく、行動や人間性を見て言葉をかけること。相手が何を大切にしているのか知ろうとすること。そして、小さな成長を継続して拾うこと。このあたりが、自分の中の「誰かを認めたい気持ち」と自然に結びついたんですよね。たとえば、相手の昨日との違いに気づくとか、その人が頑張った過程に目を向けるだけでも、関係の空気が変わる感覚があります。 読んでいてとくに残ったのが、「自己重要感」「自己有能感」「自己好感」という三つの欲求の話でした。結局、人ってみんな“ありがとう”“すごいね”“好感が持てる”のどれかを求めている。そこに気づけると、無理にポジティブな言葉を探さなくても、自然と相手に合った言葉が出てくるんだと思います。 誰かを元気づけたいけど、どう声をかければいいか分からない人。あるいは、自分の言葉が相手にどう届いているのか少し不安になる人。そんな人には静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
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