
真理の探究 仏教と宇宙物理学の対話 (幻冬舎新書)
佐々木閑 and 大栗博司
幻冬舎 / 2016-11-29
この本について
ときどき、自分の感じ方や考え方が「なんか歪んでる気がする…」と思うことがあって、その理由が分からないままモヤモヤを抱えることがありました。仕事でも人間関係でも、判断のズレで後から後悔する場面ってありますよね。そんなときに読んでみて、少しだけ見え方が変わったのがこの本でした。 仏教と宇宙物理学という、一見まったく別の領域が対話する本なのに、扱っているテーマは「人間はそもそも世界を正しく見られない」という一点に集約されていきます。アインシュタインが自身の思い込みで宇宙項を足してしまった話や、私たちの脳が勝手に世界モデルをつくっている構造などが出てきて、「思い込みは欠陥ではなく、人間の前提なんだ」と腑に落ちました。その上で、釈迦が「よく考えろ」と説いた理由が、単なる精神論ではなく、誤った世界モデルを丁寧に作り直す行為だとつながっていきます。 この本が効いたのは、視点を変えるヒントが“現実的な範囲で”示されているところでした。宇宙の話は壮大なのに、結論は「人は偏る。だから世界の見方を更新し続けるしかない」という、とても実務的な話に落ちる。自分の認知のクセに違和感を覚える人には特に刺さると思います。 科学と仏教をどちらも神格化せず、生活の中で使える視点として扱いたい人向けの一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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