
フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる (生活人新書)
築山 節
三笠書房 / 20230927
この本について
最近、仕事の段取りが妙に組めないとか、人の話を聞いた直後に内容が抜けていたりとか、昔はもっとサッとできたはずのことに時間がかかることが増えてきました。年齢の問題というより、「以前の自分と比べて何ができなくなっているのか」をちゃんと見ようとしていなかっただけなんじゃないか…と、この本を読んで少しギクッとしました。 印象的だったのは、脳が「使わないものをどんどん手放す」というあまりにも正直な性質です。忙しいから今日はやらない、を積み重ねた結果、苦手になって、さらに避けるようになって、気づけば判断力や注意力が落ちている。しかも、それを周囲の人や環境が“無意識に補ってくれてしまう”ことで、ますます衰えていく。抜粋でも強調されていた部分ですが、この悪循環は誰にでも起こり得る話だなと思いました。 この本が役に立つのは、脳トレ的な話ではなく、日常での“入力と出力”をどう保つかが具体的に書かれているところです。目をしっかり動かすこと、雑多な作業を「面倒だから」と削りすぎないこと、記憶を引き出すための手がかりを増やすこと。どれも大げさな対策ではなく、普段の生活の中でじわっと効いてくる視点ばかりでした。 最近、自分の“基本回転数”が落ちてきた気がする人。仕事のクリエイティブさが鈍ったように感じている人。そんな方には静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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