
夢が勝手にかなう脳
苫米地英人
この本について
仕事でも日常でも、つい「もっとできたはずなのに」とか「また同じところでつまずいた」とか、自分にダメ出ししてしまうことがあると思います。頭では前向きに考えたいのに、結果ばかり気にしてしまって動きが鈍くなる感じ。僕自身もずっとそのループから抜け出せずにいました。 この本が少し面白いのは、失敗や不安に立ち向かれとは言わず、そもそも“失敗という認識の仕組み”をほぐしにくるところです。読者が保存していた抜粋にもある通り、僕らは無意識に「現実」と「もっとよくできたかもしれない仮想の自分」を比べて落ち込んでしまう。でも著者は、挑戦した時点でその行動は最善だったんだから、結果だけ切り取って自分を責める理由はないと言います。また、物事を一段上の抽象度で見るクセをつける話も印象的で、ネコをネコとしてではなく“生き物”として捉える、車を“乗り物”として捉えるといった具体例が、思考の狭さに気づかせてくれます。 さらに救われるのは、「自信を持て」とは一度も言わないこと。自分の役割を正しく理解できれば、他人と比べて勝とうとしなくても、ビクビクする理由が自然となくなるという説明は、背伸びしない強さの話として腑に落ちました。これは目標を数字で管理するのがしんどい人や、競争の外に出たいと思っている人ほど効きやすい本だと思います。 こんなふうに、今の枠組みのまま頑張るのに疲れた人に静かに刺さる1冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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