
オックスフォードからの警鐘 グローバル化時代の大学論 (中公新書ラクレ)
苅谷剛彦
この本について
最近、仕事でも学びでも「なんで日本だけこんなに特殊なんだろう」と感じる場面が増えてきました。自分の努力がどのルールの上で評価されているのか、そもそもの前提がよく分からなくなるというか。特に、海外との比較が頭をよぎるたびに、自分がどんな“コップ”の中で動いているのか見えづらくなるんですよね。 この本は、まさにそのモヤモヤに輪郭を与えてくれました。抜粋にもありますが、日本の大学や採用、教育がどんな歴史と条件の上で成り立ってきたのかを、淡々と、でも腑に落ちる形で説明してくれます。たとえば「大学は入試の難しさで価値を測り、企業が育成を担ってきた」という話は、いま自分が感じている違和感がどこから来ているのか理解する手がかりになりました。また、日本が“課題先進国”として抱えている問題が、実は世界がこれから直面するものでもある、という視点は、ただ卑下するだけじゃない別の捉え方をくれます。 個人的には、「日本社会の中だけで相対評価を争う構造がずっと残っている」という指摘が、いまの働き方の息苦しさともつながって見えました。自分の状況を外側から見直したい人には、静かに効いてきます。 こんな人に刺さると思います。自分の環境の“当たり前”を一度疑ってみたい人。
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