
退屈すれば脳はひらめく 7つのステップでスマホを手放す
マヌーシュ・ゾモロディ and 須川綾子
NHK出版 / 2017-10-28
この本について
忙しくしているはずなのに、生産的じゃない気がしたり、スマホを置いた瞬間に手持ちぶさたで落ち着かなくなったり。ぼーっとする時間があると「何かしなきゃ」と焦ってしまうこと、けっこうありますよね。僕も通勤や家事のすき間をぜんぶスマホで埋めてしまって、気づけば頭はいっぱいなのに心がまったく動いていない……そんな感覚にずっとモヤモヤしていました。 この本は、そんな“すき間の不安”みたいなものを少しほぐしてくれます。退屈には種類があって、一時的なものから、次の目標を見つける源になるものまであること。何もしていないようで、脳はむしろ未来の計画や問題解決に向けて静かに動いていること。スマホで注意力を消費し続けていると、その時間がまるごと奪われてしまうこと。読みながら「たしかに、最近“考える余白”をぜんぜん与えてなかったな」と気づかされました。 特に印象的だったのは、著者が子どもを寝かしつけるために歩き続けた時間を、あとから振り返ると人生のプランを考えていた大事な時間だったと語る場面。ああいう“無駄に見える時間”を取り戻せると、日常の感じ方が少し変わってきます。 スマホとの距離感を見直したいけど、単に「やめなさい」と言われても腑に落ちない人に刺さる本です。退屈を味方につけるってどういうことなのか、実験のように試しながら読める一冊でした。
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