
部長の仕事術
川井 隆史
明日香出版社 / 2017-03-14
この本について
部下に任せたいのに細かく口を出してしまう。数字の精度をどこまで求めていいか迷う。会議で論点が散らかって、結局「今日何が決まったんだっけ」となる。部長やリーダーの立場にいると、こういうモヤモヤがずっとつきまといます。自分も同じように迷ってきたので、読者の方が抜き出していた部分を見て「そこ刺さるよね…」とうなずきました。 この本が効くのは、理想論ではなく、実務の“どこでつまずくか”に手が届いているからです。たとえば指示は目標と制約条件だけを明示し、あとは軽く軌道修正するくらいで十分、という視点。部下に任せることと、責任を取ることをセットで考える姿勢。数字は二段構えで用意し、社内は大雑把でも、顧客向けは精度を変えるという現実的な線引き。抜粋されていた箇所は、まさに「迷いどころの解像度」を上げてくれる部分ばかりでした。 また、組織を動かすうえで必要になるファシリテーションや根回しについても、過度に美化せず、でも避けても前に進まない現実として書かれています。部長の手放しが遅いと損害が出る、標準化の方針こそが要だ、といった話も、読むほど日常のシーンが思い浮かびます。 「プレーヤーから管理職に移ったものの、どこから変えていけばいいのか定まらない人」には特に刺さると思います。抽象的なリーダー論ではなく、明日からの判断基準がじわっと整う本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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