
カンガルー日和 (講談社文庫)
村上春樹
講談社 / 1986-10-08
この本について
日々ちゃんと考えているつもりなのに、ふと「あれ、自分の頭の中ってこんなに空っぽだったっけ」と不安になる瞬間があります。やるべきことは積み上がるのに、気持ちだけがどこか遠くをさまよっている感じ。そんな時に手に取ると、不思議と自分の輪郭が戻ってくるのが『カンガルー日和』でした。 この本の効き方は派手ではないけれど、じわっと効きます。たとえば「求めているのは普通のハンバーグなのに、気付けばハワイ風で出てくる」という例えに、理不尽だけどどこか可笑しい日常の感覚がそのまま映っていて、肩が抜ける。あるいは「偶然の大地をあてもなく彷徨う」という一文が、いま自分が流されているように感じる時に、むしろそれでいいのかもしれないという余白をくれる。そして、カンガルーの赤ちゃんを巡る会話のように、理屈より“なんとなく”が世界を動かしている場面を見せつつ、その不可解さを笑わせてくれる。 大きな気づきを求めて読む本ではなく、散らかった頭の中にちょっとした空気穴があくような作品です。特に、すべてを整えきれないまま日々を続けている人に刺さると思います。日常の違和感をそのまま抱えたままでもいいんだ、と静かに思わせてくれる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの46%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









