
街場の読書論 (潮新書)
内田樹
太田出版 / 2012-04
この本について
人の気持ちを受け取るのが苦手で、せっかく向けられた善意をどう扱えばいいのか分からなくなること、ありませんか。誰かの言葉に身構えてしまったり、やさしさが急に重く感じたり。自分でも理由がよく分からないまま、距離だけが生まれてしまうあの感じです。 『街場の読書論』を読んでいて、保存されていた抜粋のあたりで手が止まりました。叱責や要求の語調に慣れた人ほど、やさしさを受け取る技術を持てないまま大人になる、という指摘がすごく静かに刺さります。相手の意図を疑う癖が残っていると、贈り物のように差し出された言葉をどう扱っていいのか分からなくなる。その迷いに「分かるよ」と寄り添ってくれるのが、この本のいちばんの効能だと思いました。 もう一つ、この本が効くと感じたのは「他者の世界の中に入る」という読書観です。著者は、小説でも哲学でも、まったく別の価値観や身体感覚をそのまま借りる営みだと言います。日常の人間関係で行き詰まったまま視界が狭くなるとき、他者の内側に少しだけ身を置いてみると、自分の反応のクセや思い込みがふっと和らぐ瞬間があります。読書がその練習になる、という視点が妙に腑に落ちました。 自分の「受け取り方の癖」をなんとかしたい人に、とても静かなヒントをくれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









