
「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
シェリー・ケーガン and 柴田裕之
文響社 / 2019-07-12
この本について
ときどき、ふと「自分はいま、ちゃんと生きたい方向に進めているんだろうか」と立ち止まることがあります。仕事が忙しい日ほど、目の前のタスクに追われて、そもそも何を大事にしたかったのか見失ってしまう感じです。そんなときにこの本を読むと、いきなり前向きになるというより、まず足元の霧が少し晴れるような感覚がありました。 本書は「死」を扱っていますが、暗い話を押しつけるものではなく、むしろ自分の人生観をそっと裏返して点検するような作業になります。「もし残り時間を知っていたら何を優先するか」という問いは、抽象的に生き方を語るよりもずっと現実的で、今の自分の行動のクセまで照らし返してくれます。また、死をどう捉えるかについての議論が丁寧で、ただ怖がるのではなく「何が本当に失われるのか」「どこまでが思い込みなのか」を分けて考えられるようになるのも大きかったです。さらに、著者の結論が断定的ではなく、読者が自分の答えを組み立てられる余白が残されているのもありがたいところでした。 生き方にすぐ“正解”を求めてしまうタイプの人にこそ、この本は静かに効いてくると思います。自分の価値観を一歩外側から見てみたいときに手元に置きたい一冊です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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