
事実vs本能 目を背けたいファクトにも理由がある (WPB eBooks)
橘玲
この本について
日々ニュースを見ていて、「なんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、「正しさを語る人ほど現実が見えてない気がする」とか、ふと立ち止まる瞬間ってありますよね。自分も同じで、モヤモヤだけが積み上がっていく感じにずっと悩んでいました。 橘玲さんの『事実vs本能』は、その“噛み合わなさ”の裏側にある、人間の本能や社会の構造を淡々と示してくれる本でした。たとえば、日本人の多くが基礎的な数的思考すら危ういという調査結果や、家族より友だち集団の掟のほうが強く働くという心理など、読んでいて思わず固まるデータが続きます。でもそれを「嘆け」という話ではなく、現実の前提を誤ると、政策も職場も家庭もズレていくよね、というごく実直な指摘なんです。 タバコや肥満のような“わかりやすい悪者”よりも、職場での冷遇のほうが心臓発作のリスクを上げるとか、偏見を持っていると自分の将来にまで跳ね返るとか。こういう一見バラバラな話が、「人は事実より本能で動く」という一点に収れんしていく感覚があって、自分自身の思い込みをそっと裏返されるようでした。 現実のほうが自分の感覚より複雑で、でもそこを避けないほうが生きるのがラクになるんじゃないか。そんなふうに感じたい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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