
新しい哲学の教科書 現代実在論入門 (講談社選書メチエ)
岩内章太郎
この本について
最近、「ものごとをどう見ても、自分の頭の中で完結してしまう感じ」が抜けないことってありませんか。世界をちゃんと捉えたいのに、結局〈私〉の認識の外側には行けない…みたいなモヤモヤがつきまとうやつです。僕も同じで、仕事でも生活でも「見えているものがすべてじゃないのは分かるのに、その先に手が届かない感覚」によく立ち止まります。 この本は、その行き詰まりに別の角度から風を通してくれました。人間中心で世界を語る前提をいったん脇に置いて、「対象そのものは人間からどう見えるかとは別に存在している」という立場に一度身を置いてみる。すると、壊れた道具が急に“物として”意識に浮上するように、日常の中の物事との距離感が微妙に変わってきます。世界の“こちら側”に閉じ込められている感じが、ほんの少しだけ揺らぐんです。 また、AIが物自体にアクセスするかもしれないという議論も、単なる未来予測じゃなくて、「これからの人間の位置はどこにあるのか」を考えるきっかけになります。自分の認識が届かない領域がある前提で働くと、判断の仕方や他者との接し方まで静かに変わるのを感じました。 「世界を自分の認識だけで語ることに違和感がある人」には、かなり刺さると思います。人間の外側に視線を向けるだけで、日々の風景が少し違って見えるかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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