
「ケトン体」こそ人類史上、最強の薬である 病気にならない体へ変わる“正しい糖質制限”
宗田 哲男
講談社 / 2016-02-23
この本について
食事のことを考えるたびに、「結局なにを信じればいいんだろう」と迷うことが多いですよね。糖質を減らすといいと言われても、やりすぎるとフラフラになるとか、がんとの関係を耳にして不安になるとか…。僕自身も情報が多すぎて振り回されがちでした。 この本は、いわゆる“糖質制限すべきだ”と煽る感じではなく、「なぜそう言われてきたのか」「どこが誤解されやすいのか」を丁寧に立ち止まってくれる印象でした。たとえば、糖質を減らしたときに体がどうエネルギーを作るのかや、コレステロールについて昔からの思い込みがどれくらい覆ってきているのか。科学的な経緯が示されるので、ただの“健康法”として読むより、自分の体を理解する感覚に近いです。特に、糖質を減らすなら同時にエネルギー源をしっかり確保しないと逆にしんどくなる、という説明は実感として腑に落ちました。 また、食事の値段や生活パターンによって、糖質中心の食事に偏りやすい事情にまで触れてくれるので、「意思が弱いから太るんじゃない」と思わせてくれる点も救いになります。昔の食生活の話や、体が何を優先して燃やすのかという基礎の部分が具体例つきで語られるので、自分の生活にそのまま置き換えやすいです。 「糖質制限って気になるけど、極端な話にはついていけない」という人にはちょうどいい距離感の本だと思います。自分の体の“クセ”を知りたい人に刺さる一冊です。
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